ゲーテからミヒャエル・エンデまで

ゲーテからミヒャエル・エンデまで、ドイツ文学を
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雪の中の三人男 (文庫)

出版社/著者からの内容紹介
貧乏人に変装しておしのび旅行を始めた百万長者の枢密顧問官。ところがとんでもない誤解が生じてドンチャン騒ぎが続発。貧乏人に変装した百万長者と百万長者に間違われた失業青年をめぐって、グランドホテルの従業員とお客の織りなす人生模様。ケストナーの魔法の鏡に映った、赤ん坊のような雪の中の三人男を描く会心の諷刺ユーモア編。

地球最後の奇術師―宇宙英雄ローダン・シリーズ〈328〉 (文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
アトランがホトレノル=タアクに逮捕された。ラール人はアトランを地球に移送して、公開裁判で死刑にするという。だが、救出しようにも、テラの技術力ではエネルギーを自由にあやつる敵には対抗できない。ローダンは苦慮したすえ、奇策を思いついた。現実主義者のラール人には想像もできない手段―奇術のトリックをもちいて、友を助けようというのだ。さっそく、地球に残る唯一の奇術師が帝国大本営に呼ばれたが…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
天沼 春樹
1953年生、1982年中央大学大学院博士課程修了、中央大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

朗読者 (文庫)

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スイスで出版された原書を、キャロル・ブラウン・ジェンウェイが格調高い英語に翻訳。セックス、愛、朗読、戦後ドイツの不名誉についての、短くも豊かな物語。15歳の少年ミヒャエル・バーグは、謎めいた年上の女性ハンナとの激しい恋の虜になる。だが彼女の身の上についてはほとんど知らないうちに、ある日ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまう。…二度と彼女に会うことはないと思っていた彼だったが、戦慄(せんりつ)の再会が実現する。ナチスの過去を裁く法廷の被告席に、ハンナがいたのだ。彼女が筆舌に尽くせぬ重罪を犯していたことが明らかにされていく、その裁判の進行を追いつつ、ミヒャエルはとてつもなく大きな難問に取り組みはじめる。ホロコーストを知った自分たちの世代は、どう対処するべきか?「理解に苦しむものを理解できると思ってはいけないし、比較にならないものを比較してはいけない…。ぼくたちは、嫌悪と恥辱と罪の意識を抱えたまま、ただ黙っているべきなのだろうか?何のために?」
本書はボストン・ブックレビュー誌のフィスク・フィクション賞を獲得した。たぐいまれな明快な文章で、少ないページ数のなかで多くの悪の精神の問題に挑んでいる。世界がかつて知り得たなかで最悪といえる残虐行為に加担したのが親や祖父母、あるいは恋人であった場合、彼らを愛するという行為はどういったことなのか?文学を通しての贖罪(しょくざい)は可能か?シュリンクの文体は簡潔であり、比喩表現、会話といった文章の属性を問わず、余分なものはことごとくそぎ落とされている。その結果生まれたのが、ドイツの戦前と戦後の世代、有罪と無罪、言葉と沈黙の間に横たわる溝を浮き彫りにした、厳粛なまでに美しい本作なのである。 --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)
15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」―ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。

はてしない物語 (下) (単行本(ソフトカバー))

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   いじめられっ子の少年が、不思議な本の世界に入り込んで、数々の冒険を繰り広げる傑作ファンタジー。著者のミヒャエル・エンデ(1929-1995)は、児童文学という枠を越え、作品を通じて現代社会に対するさまざまな警鐘を鳴らし続けた、ドイツを代表する作家である。1979年に発表された本書は、『モモ』 『鏡のなかの鏡』とならぶエンデの代表作として名高い作品だ。    デブでチビの少年バスチアンは、古書店で目にした1冊の本に目を奪われ、たちまちその世界に魅了されてしまう。ファンタージエンという国を舞台にしたその物語では、女王「幼ごころの君」が病に倒れ、何もかも飲み込んでしまう「虚無」が王国を滅ぼそうとしていた。女王の特命を受けた主人公アトレーユは、その危機を救うべく探索の旅に出る。しかし、アトレーユの冒険の中には、読み手であるバスチアン自身の話までもが書かれていた。    幸いの竜フッフールをはじめとするユニークな怪物たち、古今東西の名作をモチーフにした挿話。そして、随所に挿入される「けれどもこれは別の物語…」という意味深長なキーワード。エンデの遊び心が存分に散りばめられた物語からは、世代を問わず誰もが、何度読み返しても、新たな発見を見つけ出すことができる。なぜなら、「幼ごころの君」が象徴するように、本書を通じてエンデが語りかけるのは、すべての人の心にある「永遠の子ども」に対してだからだ。本書にはまさに、果てのない物語が幾重にも広がっているのである。(中島正敏)

出版社/著者からの内容紹介
バスチアンはあかがね色の本を読んでいた-ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前.その国を救うには,人間界から子どもを連れてくるほかない.その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年-ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ,この国の滅亡と再生を体験する.

魂を漁る女 (文庫)

出版社 / 著者からの内容紹介
キエフとその周辺を舞台に繰り広げられる一大スペクタクル。青年士官ツェジムは再会した幼馴染ドラゴミラの美しさに心を奪われるが、彼女は異端信仰に身を捧げていた。折から謎の殺人事件が続発。目的は魂の救済か?ツェジムを愛する可憐な少女アニッタの運命は? めくるめく官能と魂の飢えを描く、ジル・ドゥルーズが絶賛した暗黒小説の傑作。

内容(「BOOK」データベースより)
キエフとその周辺を舞台に繰り広げられる一大スペクタクル。青年士官ツェジムは再会した幼馴染ドラゴミラの美しさに心を奪われるが、彼女は異端信仰に身を捧げていた。折から謎の殺人事件が続発。目的は魂の救済か?ツェジムを愛する可憐な少女アニッタの運命は?めくるめく官能と魂の飢えを描く、ジル・ドゥルーズが絶賛した暗黒小説の傑作。

子ども時代の扉をひらく―七つの物語 (単行本)

内容(「BOOK」データベースより)
おとなに傷つけられた子どもは「悪いのは自分」と思い込む。抑えつけた怒りは無意識のうちに残り、おとなになったその子は他人や自分を破壊してゆく。しかしかけがえのない子ども時代に目覚めるなら、過去のつらい現実と対決し真実の生を手に入れることができる。本書の7つの物語では、親子・友人・配偶者同士が真摯に語り合い、子ども時代に受けた傷、性的虐待からの癒しをさぐっていく。それに続く省察では、独裁者・教祖・クライエントを搾取する心理療法家がなぜ後をたたないのか、恐るべき人間支配のメカニズムに迫る。

内容(「MARC」データベースより)
子ども時代の苦痛と恐怖は人を躓かせ狂わせるが、愛情と尊敬は幸福の源泉となる。暴力、性的虐待、戦争で受けた心の傷を語り癒す7つの物語を紹介すると共に、新生児に心理的外傷を負わせる現代の医療技術に疑義を呈する。

車輪の下 (文庫)

出版社/著者からの内容紹介
南ドイツの小さな町。周囲の期待にこたえ、難関の神学校にパスした少年ハンス。だが、厳しい生活に失意を深める…、学校や社会に押しつぶされる少年の運命。(解説・高本研一/鑑賞・畑山 博)


内容(「BOOK」データベースより)
南ドイツの小さな町。父親や教師の期待を一身に担ったハンス少年は、猛勉強の末、難関の神学校入試にパス。しかしその厳しい生活に耐えきれず、学業への情熱も失せ、脱走を企てる。「教育」という名の重圧に押しつぶされてゆく多感な少年の哀しい運命をたどる名作。

人類の星の時間 (単行本(ソフトカバー))

内容(「BOOK」データベースより)
ゲーテ、ナポレオン、ドストエフスキー、スコットなどの天才が輝きを放った、十二の世界史の運命的な瞬間を凝縮して描いた、ツヴァイク晩年の傑作。

内容(「MARC」データベースより)
ゲーテ、ナポレオン、ドストエフスキー、スコットなどの天才が、人類の歴史の中で星の如くに輝いた、運命的な瞬間を描いた12篇。ツヴァイク晩年の傑作。再刊。〈ソフトカバー〉

審判 (文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
Kについてはごく平凡なサラリーマンとしか説明のしようがない。なぜ裁判に巻きこまれることになったのか、何の裁判かも彼には全く訳がわからない。そして次第に彼はどうしようもない窮地に追いこまれてゆく。全体をおおう得体の知れない不安。カフカ(1883‐1924)はこの作品によって現代人の孤独と不安と絶望の形而上学を提示したものと言えよう。

どろぼうの神さま (単行本)

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   ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケの長編ファンタジー。若き竜と怪物たちとの戦いを壮大なスケールで描いた『竜の騎士』で注目された著者は、長編2作目となる本書で、チューリヒ児童文学賞やウィーン児童文学賞を受賞。その実力が認められ、本国ドイツで、ベストセラー作家となった。水の都ベネチアを舞台にした本書は、ストリートチルドレンの縦横無尽の活躍を、スピーディーな展開で読ませる冒険物語である。    12歳の少年プロスパーと5歳になる弟のボーは、読書好きの少女ヴェスペやその仲間たちと、廃墟となった映画館で暮らしていた。兄弟は、2人を引き離そうとする伯母夫婦から逃れるため、ヴェネチアまで家出してきたのだ。そんな身寄りのない子どもたちのリーダーは「どろぼうの神さま」と呼ばれる少年スキピオ。スキピオは、金持ちの家や美術館に忍びこんでは、高価な品々を盗み出す怪盗だ。しかし、伯母夫婦から依頼を受けた探偵ヴィクトールの出現によって、子どもたちの生活に、少しずつ変化が訪れる。    年老いた伯爵からの奇妙な依頼、探偵との追跡劇、強欲な古物商との緊張感漂う取り引き、そしてスキピオの秘密。さまざまな謎と事件を追いかけ、町を駆け回る子どもたちを通して、著者は、大人になることの意味と切なさを語りかける。なかでも、「子どもは大人になり、大人はまた子どもにかえる」という伝説のメリーゴーラウンドを前に、戸惑うプロスパーの姿には、若い読者だけではなく、多くの大人たちも心揺さぶられるに違いない。胸を躍らせた幼いころの記憶が、はっきりと蘇ってくる本書は、物語中のメリーゴーラウンドに魔法をかけられたような、不思議な体験を約束してくれている。(中島正敏)

出版社/著者からの内容紹介
みなしごになって、大きらいなおば夫妻にひきとられた兄弟が、
ドイツ・ハンブルグの家を飛び出してイタリア・ヴェネツィアまでたどり着く。
亡くなったお母さんがいつも「夢の町」「魔法とおとぎ話の町」と話していたからだ。
けれども少ないお金もすぐに底をつき、途方にくれる兄弟に救いの手をさしのべてくれたのが
「どろぼうの神さま」と名のる謎の少年怪盗。
美術館や大金持ちの家にしのびこんでは、ぬすんだ品々をお金にして、
帰る家のない (家に帰りたくない) 子どもたちに与えている。
どろぼうの神さまが見つけてくれた映画館の廃墟をかくれ家にして、兄弟はほかの子どもたちと
一緒に暮らしはじめる。うるさい大人のいない、子どもだけの生活の楽しいこと!
ところが、兄弟の足跡を追ってとうとうヴェネツィアまでやって来たおば夫妻が、町の名探偵に2人の捜索を依頼して……

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